ヤマハのアコギの評判は?LL6・LS6・LJ6の違いと評価をギター講師が解説

「ヤマハのアコギは評判がいいと聞くけれど、実際どこがすごいの?」「LL6・LS6・LJ6、どれを選べばいい?」
ギター教室でも、最初の1本を相談されたときによく名前が挙がるのがヤマハです。
この記事では、これまでさまざまなLシリーズを弾き比べてきた講師の立場から、ヤマハのアコギが評価されている理由と、人気のLシリーズ3機種の違いを解説します。
・ヤマハのアコギは「個体差の少なさ」と「素直な音」が強み
・最初の1本なら、Lシリーズの入門機(LL6・LS6・LJ6)がおすすめ
・3機種の違いはボディの形。弾き方と体格で選ぶ
ヤマハのアコギの評判がいい5つの理由
品質が安定していて「ハズレ」が少ない
ヤマハのアコギは、極端に鳴りの悪い個体がほとんどありません。
特にLシリーズは、いちばん手ごろなモデルでもよく鳴ります。
その理由のひとつが、ヤマハ独自の木材改質技術「A.R.E.」です。
温度・湿度・気圧を精密に管理して、木材を短期間で長年弾き込んだような状態に近づける技術です。
私が弾いてきたLシリーズも、どの個体・グレードも価格以上の鳴りだと感じました。
短期間で木材を熟成させる、木材改質技術 A.R.E.
ヤマハ公式 https://research.yamaha.com/ja/technologies/are/
「A.R.E.」とは、Acoustic Resonance Enhancementの略で、短期間で木材を熟成させ、長年使い込まれた楽器のような鳴りを生み出す画期的な木材改質技術です。温度、湿度、気圧を高精度にコントロールする専用の装置で処理することで、新しい木材をまるで長年使い込まれた楽器のような深みのある音が出る木材へと変化させます。またA.R.E.はその処理過程で薬剤などを一切使用しない、環境面への負荷が低い技術です。
このLシリーズの圧倒的な安定感は他のメーカーではなかなか見ません。
グレードが違っても音の雰囲気が統一されている
同じシリーズなら、上位モデルと下位モデルで音の方向性が共通しています。
たとえばLL6とLL16は価格に倍ほどの差がありますが、弾き比べた印象は「好みの範囲」で、どちらが上とは言い切れない、いい勝負でした。
ローグレードのモデルでも手を抜かない、そんなヤマハの強いこだわりを感じますね!
どんなジャンルにも合う素直なサウンド
Martinは華やか、Gibsonはブルージーでロック向きなど、メーカーごとに音のキャラクターがあります。
そのなかでヤマハは主張が強すぎない「素直なサウンド」です。
弾きたいジャンルが変わりやすい初心者でも、買い直さずに長く使えるのは大きなメリットです。
価格に対して作りがよく丈夫
初心者のうちは、ぶつけたり倒したりといった事故も起こりがちです。
Lシリーズは、ネックにマホガニーとローズウッドを貼り合わせた構造を採用するなど、音の良さと強度を両立させる工夫がされています。
取扱店が多く、試奏してから選べる
動画で音を聴くことはできても、実物の音や大きさ、木目は弾いてみないとわかりません。
ヤマハは取扱店が多いので、近くの楽器店で実際に試してから選びやすいのも国内メーカーならではの強みです。
とはいえ、最初に述べたように外れはめったにないですし、ネット購入でも全く問題ないと思います。

届いたギターの調整が気になる人は、こちらの記事も参考にしてください。


LL6・LS6・LJ6の違い|ボディの形で選ぶ
Lシリーズの入門機であるLL6・LS6・LJ6は、トップにA.R.E.処理を施したイングルマンスプルースの単板を使い、弦長(スケール)はどれも650mmです。いちばんの違いはボディの形で、弾きやすさと音の傾向が変わります。
| モデル | ボディ | 向いている弾き方 | こんな人に |
| LL6 | オリジナルジャンボ(標準的な大きさ) | ストローク中心の弾き語り | まず1本、王道で選びたい人 |
| LS6 | 小ぶりでくびれが大きい | フィンガーピッキングなど繊細な演奏 | 小柄な人、大きいギターで疲れやすい人 |
| LJ6 | くびれも胴も大きめ(ミディアムジャンボ) | ストローク中心で、ときどき指弾きも | いろいろ弾きたい人 |



個人的に好きなのはLSです。持っていて疲れないのは嬉しいですね。ただ、音色のことも考えて迷っているならLLが一番標準です。
なお、L6シリーズにはピックアップが付いているので、アンプにつないで演奏することもできます。
アコギとエレアコの違いについては、こちらで詳しく解説しています。


LL6とLL16の違いは?上位モデルとの差
LL6とLL16は価格に倍近い差がありますが、音の方向性は同じで、違いは「好みの範囲」でした。
はじめの1本としてはLL6で十分満足できます。
さらに上位のLL26も弾いたことがありますが、さすがにここからは差を感じますが、音の雰囲気や弾き心地はシリーズ共通のままでした。(LL26は現在、生産完了品になっています)
ヤマハの定番入門機「FG/FSシリーズ」との違い
昔から製造されているコストパフォーマンスに優れたシリーズです。
さまざまな品番が存在しますが、FGがボディの大きなモデル、FSがくびれが大きくコンパクトなモデルです。
このシリーズからギターを始める人はとても多く、ヤマハが誇る入門機の王道シリーズです。
結論:最初の1本ならLシリーズの入門機がおすすめ
LL6・LS6・LJ6は、「10万円くらいすると言われても納得できる」と感じる音でした。
丈夫で、付属のケースもしっかりしています。
予算が合うなら、最初の1本として間違いのない選択です。
価格は時期や販売店によって変わるため、最新の価格は各ショップでご確認ください。



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