初心者必見!みんながつまずくポイント解説

現役講師が語る独学のメリットとデメリット

ギターは独学でもいいとか、独学だと難しいとかいろいろ聞くけれど本当のところどうなの?
具体的な話を聞きたい!

こんな悩みにお答えします!

本記事の内容

  • 独学のメリット
  • 具体的な独学での練習、上達の流れ
  • 独学のデメリット
  • 弾けるようになるまでどのくらいかかるか

編集者の紹介/記事の信頼度

本記事はギター歴15年(最初の4年は完全に独学)で、現在は独立し少人数マンツーマンギター教室を運営しているギター講師が執筆をしています。

自身が独学で悩んだ経験や独学に悩んで教室に訪れた生徒とのレッスン経験をもとにしたリアルな本音記事です。

独学のメリット

当ブログでの「独学」の基準

当ブログにおいて「独学」となる条件をまとめます。

  • 教室に通っていない
  • ギターが弾ける知人がいない
  • ギターについて質問できる知人がいない

当ブログではこのような状態を「独学」としています。

教室に通っていなくても「知り合いに聞くことができる」場合は完全に独学とは言えませんので「補助のある独学」です。

ただし、知人のレベル(演奏がうまいかではなく、適切なアドバイスができるか)によってかなり左右される部分が大きいので、自身が独学かどうかの判断は読者の皆様にお任せいたします。

youtubeなどの動画サイトを参考にしているだけという場合にはそれは「独学」に分類します。

大前提として独学は「ハードモード」「高難易度」

そもそも、独学は非常に難易度が高いです。

なぜなら、乗り越える課題が多すぎるからです。

  • ギター購入の課題

⇒予算、スペックなど自分に合ったものを調べる必要がある。

  • 購入後の課題

⇒弾きやすい状態にセットアップする必要がある場合もある。これに気づかず、弾きにくいまま練習してしまう事も。

  • 練習の課題

⇒チューニングもコードも、あってるか最初は不安になる。正しいか迷いながらの練習は効率が悪い。あっているかどうかを調べる時間、考える時間が必要。

  • 上達中の課題

⇒何を練習するべきかがわからず、下調べが必要。

  • 上達後の課題

⇒正しくないフォームが身についたりしてしまい、やり直しになる可能性がある。

  • 上達後の課題2

⇒独学では難しい上級者ならではの演奏法や発想、考え方になかなかたどりつかず「初心者ではないが上級者ではない」状態で停滞する。

非常に大雑把にまとめるだけでもこれだけの課題があります。

これらすべてを自分で調べ、正解を導き出し、確実に上達できるでしょうか?

おそらく、そんなことができる人はギター人口の中でもほんの一握りです。

ほとんどの独学でギターを覚えた人は何度も間違え、遠回りし、長い時間をかけて習得しています。

「独学でも弾けるようになるよ」って言ってる人のほとんどは「できるまでやる」という体育会系スタイルで上達していることをお忘れなく。

メリットは少ない

はっきり言って独学においてメリットはあまりありません。

「マイペースに練習ができる」

教室に通うと、「お金を払っているんだし、少しでも早くできるようにならなきゃ!」「先生に全然練習してないのがばれる!練習しなきゃ!」という風に練習をせかされることになりますが、独学なら好きな時に好きなだけ練習する。というスタイルで上達を目指せます。

もちろん、お金を払うことで「絶対に練習しなきゃ!元を取るぞ!」という気持ちを逆に利用して上達することもできるので、この気持ちは「教室に通う場合のメリット」という考え方もあります。

「レッスン費用が節約できる」

レッスン費用は教室によって違いますが、例えば大手教室の1回30分を月3回、初心者コースで¥11,000ーに通うとすると、年間で132,000円ですから、これは安くありません。

いいギターを購入できる金額です。

これだけの費用を節約できるのが最大のメリットです。

とはいえ、現在では多くの教室があり予算に合わせて回数や時間など選べる時代です。

月々1万円以下の教室を選んで年間でも10万円以下に抑えることも可能ですし、

ある程度弾けるようになれたら満足なのであれば、1年も通う必要はないことも忘れずチェックしておきましょう。

具体的な独学での練習、上達の流れ

具体的に独学でどのように上達していくのかチェックしましょう。

誰から習うか決めて徹底的に真似する

独学では徹底的に真似をすることが上達のコツです。

それがyoutuberでも構いません、教則本の動画の人でも構いません。

どれか1冊、もしくは誰か1人、自分にとっての先生を決め、徹底的に真似してください。

例えば「この人はピックを親指と人差し指でこう持ってて言ってるけど、中指も使ったほうが持ちやすいから中指も使っちゃおう」みたいな勝手な判断は一切しないことが大事です。

時々レッスンでも変わった癖を持った方がいらっしゃいますが、その時上手く弾けても後でその癖が上達の障害になってしまう事が多くあります。

結果、その癖を抜いて本当に自分に合った弾き方を身に着けるまでかなりの時間を要してしまう事が多いです。

実際にぼくがそうでした…時間を大きくロスしたと思いますが、今こうしてそのことをお伝えできる糧になったと思うといい経験です。

(早く弾けるようになりたい方はこんな経験不要ですので、とにかくしっかり真似してください!)

プロの方にも変わった弾き方をする方はいますが、ごく一部です。

あなたがそんな一握りのプロの中でもごくわずかな個性派と同じである可能性は限りなく低いでしょう。

ちなみに、ぼくの教室に来られる生徒さんで「いわれたことをまず実践してみる。まずはアドバイスにしっかり従う」という方ほど上達が早いです。

独学で磨くべきは「目」と「耳」

まず、独学となると目と耳も意識的に鍛える必要があります。

それはなぜか?

簡単です。

自分が上達するために必要なものが何か判断する力が上がるからです。

上達しているのかチェックするのも自分ですから、自分の演奏を聴いて上手い人と「どこが」違うのか判断しなければなりません。

その判断があいまいなほど「何をすれば上手くなるのかわからない」という状態になってしまい、上達しにくくなります。

そして、判断を誤ると遠回りになります。

上達目標、練習内容を決めて、実行し、演奏の良くないところ、直すべきところを洗い出し、次の目標を決めて取り組む。

ギターはPDCAを回すことで上達できます。

いかに正しいC(チェック)ができ、自分に適したP(プラン)が出せるかが重要です。

そして正しいチェックには、例えばyoutubeや教則本の動画と見比べて聴き比べて判断できる力が必要なのです。

世の中の要領がいい人や、呑み込みが早い人の多くはこの能力が高いです。

これは磨けば誰でも身についていく力なので、日ごろの練習で何が違うのかしっかり考える癖をつけるといいです。

実際、ぼくの見てきた生徒さんの中でも、プロの映像と比較して考えて練習する人ほど上達が早いです。

独学のデメリット

さて、ここからは独学のデメリットをお話しします。

少し長くなりますが簡潔にまとめてまいりますので、気になる項目だけでも目を通してください。

膨大な時間、気力、体力が必要

情報収集に時間がかかる

集める情報は多岐にわたり、かなりの時間がかかります。

  • 購入するギターの情報収集(品物、メーカー等の情報)
  • 参考にする本や動画の選定(どの教則本やyoutuberを参考にするのか)
  • どういう順番で練習するか(練習スケジュールやメニューの構築)
  • 練習がうまくいかない原因は何なのか(自身の問題に対する対処法)
  • その他ギターの取り扱いそのものに関する情報(メンテナンス方法など)

このようにギターが弾けるようになるまでにはたくさんの情報が必要になります。

これらをしっかり調べるのはなかなか気力が必要なのです。

また情報があふれる昨今だからこそ、「何が正しい情報か、何が自分に合った情報か」といった選別作業にも頭を使いますから、なかなか重労働です。

ギター好きにとってはそれすらも楽しいと感じたりするのですが、時間のない現代人にはなかなか難しい楽しみ方です…

時々、ギターをネットで調べ、ショッピングサイトを眺める時間が練習時間よりも長い方がいらっしゃいます。

(ぼくもそうでしたので、楽しいのはめっちゃわかりますが、練習しないと弾けないですよ!汗)

正誤の判断と決断による疲労

先ほどもちらっとお話ししましたが、情報収集の段階で、情報の選別作業が必要です。

しかし、判断と決断が必要なのはそこだけではありません。

自分の演奏や練習が正しいのか、違っている場合どこを修正するべきなのか。

これらも自身で判断し次の練習について決断する必要があります。

人間の脳は決断をするたびに疲れていくというのは、もう多くの人が知る事実です。

wiki-決断疲れ↓

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%BA%E6%96%AD%E7%96%B2%E3%82%8C

朝から仕事、買い物、ご飯のメニューに至るまでたくさんの決断をこなした後の練習で「今の自分に合っている練習」や「練習中の問題点」を見極め、何を練習するか決断することはとても難しいのです。

基本的には楽しいことなので、疲れていてもこなせると思いますが、なかなか弾けるようにならない日々が続き、モチベーションが下がった時にどうなるかは、火を見るよりも明らかです。

取りこぼした技術の習得が大きなタイムロスにつながる

たとえば間違った覚え方、よくない癖を身に着けてしまった場合。

正しい弾き方がどれほど弾きにくく感じ、これまで通り弾けなくなったとしても、そこからやり直すほうが最終的には良い結果につながります。

なので修正時には1度今よりも下手だったころに戻ってやり直す必要があるのです。

これは大きなタイムロスですし、間違いに気づくまでに時間が経っているほど、癖を抜くのにかかる時間が多くなります。

金銭的なロス、買い物ミス

教室に通わないほうが年間10万近くお金を節約できるのは事実です。

ですが…教室に通わなかった場合や、ギターが弾ける知人を頼らなかった場合もお金をロスすることはあります。

  • 間違った換え弦を買ってしまう。(エリクサーだと1セット2000円弱)
  • 弦交換を失敗して帰弦を無駄にする。(エリクサーだと1セット2000円弱)
  • 状態が悪く調整も限界まで来ている中古ギターを買ってしまう(ギターの買いなおし)
  • 周辺機器や小道具で間違ったものを買ってしまう。(買いなおし)
  • 自分に合っていない教材を買ってしまう(買いなおし)

などのように、正しい知識がない分、リサーチに時間をかけ購入したにもかかわらず間違っていてお金を無駄にすることは十分にあります。

(ぼくは何度もありました。高校生の当時のぼくにはダメージがデカすぎて今でも忘れられません(笑))

今ではギター教室でも1レッスン3,000円台の教室はたくさんあるので、無駄な買い物がそのままレッスン費用だったら…と考えてしまいますね。

弾けるようになるまでどのくらいかかるか

これからギターを始められる方やギターを始めようとしている方の多くから聞く質問です。

ぼくなりに経験をもとに考えてみたので、参考にしてみてください。

あくまでも参考程度です。たった1つの気づきで一気に上達することもあるので目安と思ってください。

日数ではなく時間で考えましょう

「何カ月くらいで弾けますか?」と聞かれますが、そもそも日数や期間で考えるのは間違いです。

「何時間練習すれば」という考えのほうがいいです。

すごく当たり前ですが、1日3時間練習する人の1カ月と1日10分練習する人の1カ月では内容がまるで違うのです。

しかし、練習時間ならどちらの場合でも共通の項目ですね。

当教室で見てきた平均習得時間から考える

早ければ20時間

ぼくが教室で見る限り、上達が早い人であれば20時間あればある程度弾けるようになると考えています。

実はこの記事を執筆時に「ほかの人は練習時間についてどう考えているんだろう?」と調べると、

素早く物事を学ぶ研究をされているジョシュ・カウフマンという方が、自分自身で20時間で楽器を演奏できる事を証明していました。

自分の感覚がここまでドンピシャであっていると知ったときにはびっくりしました!ちょっと自慢させてください!(笑)

しかし、20時間でできる方というのは上達が早い方です。

ジョシュ・カウフマンさんに至っては素早く物事を学ぶ研究をされている、習得効率化のプロです。

一般的にはそうではありません。

練習時間×練習効率=身になっている練習時間

忙しい日々、すべての練習を効率よく行うことなどできません。時には集中できない日もあるでしょう。

ですのでぼくが考えるのは時間に自分の練習効率をかける考え方です。

ポイント

練習時間×練習効率=身になっている練習時間

めちゃくちゃ要領のいい、練習効率のいい方は「1」です。

20時間×1=身になっている練習時間20時間

なので20時間で弾けるようになるでしょう。

そしてぼくが見てきた中で真面目に練習をこなしている普通タイプの方で0.6~0.7

34時間×0.6=身になっている練習時間20.4時間

なので34時間で弾けるようになるでしょう。

集中力が続きにくい、覚えるのが苦手など、習得に少し時間がかかる方

40時間×0.5=身になっている練習時間20時間

なので40時間で弾けるようになるでしょう。

といった感じです。

これは教室に通っている方のデータなので、通っていない場合は当然こうではありませんし、この式では音楽センスなど才能的な部分は一切排除して考えています。

そして独学の場合は調べる時間など、練習以外にもたくさんの時間が必要です。

もしも独学で30時間~40時間練習してもいまいち身につかないという場合には、大事なことを見落としている可能性が高いです。

教室に通ったりしてレッスンを受けることを強くおすすめします。

ギター習得は20時間でできる!?

ギター習得にかかわらず、新しいことの習得にはジョシュ・カウフマンという方の研究によりおおよそ20時間必要と言われています。

もし、あなたが20時間練習しているにもかかわらずギターが弾けていない時には、

「大事なポイント」を見逃したり、「勘違いしているポイント」があるかもしれません!

しかしその見逃しているポイントや勘違いしているポイントは人によって全く違うので、直接見ないと効果的なアドバイスができないのです。

ほんの1か所、ほんの少しの考え方の違いを解決するだけでもあっという間にギターは上達できます。

もし20時間練習してもうまくいっていないなら1度、オンラインギター教室の無料体験レッスンを受けるのがおすすめです!

てら

ぼくの運営する教室ではオンラインはやっていないので、遠方に住むギターを始めた知人に無料体験レッスンをすすめたところ、

「めちゃくちゃモチベーション上がったし、何をどう直せば良くなるのかはっきりわかったから練習がはかどる!」と

とても喜んでいました。

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