豆知識

TAB譜の読み方とメリットとデメリット

こんにちは!
今日はTAB譜(タブ譜)の読み方をやっていくよ!

そもそもTAB譜ってなに?

ねえねえ、そもそもTAB譜ってなに?

ここでいうTAB譜っていうのはギター用の楽譜だね。

タブラチュア【tablature】の略で、五線譜に頼らないで、数字や文字を使う楽譜の書き方のことなんだ。

数字を使うことでギター向けにわかりやすく書かれてるんだ!
今回は例に「ドレミファソラシド」と「Cコード」を使って解説するね。

今回使う楽譜がこちら!

ドレミファソラシドを弾いた後にCコードを弾くことを表しているよ。

横線は弦、数字はフレット!

ほとんどのTAB譜は五線譜の下にくっついてるんだ。
「TAB」って書いてある段がTAB譜だね。

このTAB譜は横線が6本あって、それぞれが弦を表してる。
1番上が1弦で、下が6弦だね。

そしてそれぞれの線の上に数字が書いてあるんだけど、これはフレット数を表してる。

さっそく最初の音から見ていくと、最初の音は下から2番目の線の上に3と書かれてる。

これは5弦の線に3と書いてるということだから「5弦の3フレットの音」を表してる。

次は4弦の線に0と書かれているんだけど、これは犬さんわかるかな?

これは……0だからきっと押さえないってことだよね。
だから4弦を押さえずに弾くってことかな?

正解!
0は押さえないこと、開放弦であることを表してるんだ!

なるほど!
じゃあ次は4弦2フレット、4弦3フレット、3弦開放弦、って続いていくんだね!

その通り!今日は絶好調だね!呑み込みが早い!

今日はとは何だい。いつもそうじゃないか。

ところで、なんで6弦が1番下で、1弦が上なの?
逆じゃない?
見にくいよー……

これには2つくらい説があるんだ。
五線譜は高い音ほど上に音符を書くから、それにそろえて音が高い1弦側が上になったとか。
あとは、構えてるギターを寝かせて真上から見ると1弦が上になるからとかだね。

なるほど……理解はしたけどなんかまだ納得いかない。

その気持ちもなんとなくわかるけど、ここはこらえて(笑)
慣れるまでは上下が逆に見えて弦を間違えるかもしれないけどゆっくり慣れていこうね!

縦にそろっているところは同時に!

次に縦にたくさん数字が書いてある部分を見ていくんだけど、ここは同時にそのポジションを押さえて演奏するよ!

なるほど……5弦の3フレットと、4弦の2フレットと……

あ、これCコードだね!

その通り!ここはCコードを書いてたんだ!
楽譜によっては上にコードネームを書いてくれていることもあるけど、念のためにちゃんとTAB譜の数字も確認してから押さえたほうがいいね。

今回の場合だと普通のCコードだったけれど、開放弦を使わないCコードや、音を省略したCコードなど、いつもと違うCコードの場合もあるからね!

そうなのか!いろんなのがあるんだねー!

TAB譜のメリットは・・・

運指やポジションがわかりやすい

ちなみに、ギターって少し変わった楽器で、同じ音程が出せる場所が複数あるんだ。

例えばいつもの5弦3フレットのC(ド)の音は6弦の8フレットでも出せるんだ。

どれどれ・・・
ほんとだ!おんなじ音だね!

このC(ド)の音は、五線譜で書くとどちらもこうなってしまう。

なので五線譜だけではどこのC(ド)を弾いたらいいかわからない。

けれどTAB譜ならどこのC(ド)を弾けばいいのか明確に書かれていて、ポジション(どの位置を押さえるのか)がわかりやすいんだ。

ギター特有の奏法について表記できる

ギターには「スライド」「ハンマリング」「プリング」「ブラッシング」などなど、特有の奏法が存在するんだけど、それらをすべて書き表すことができるんだ!

これらは五線譜では書ききれないからTAB譜の最大のメリットだね!

五線譜が読めなくてもなんとかできる

そんなわけで、ポジションがわかってしまうから五線譜が読めなくてもなんとかなってしまう!

嬉しいなあ!書いてる場所を押さえるだけで演奏できちゃうなんてめちゃくちゃ便利だ!

そう。そしてその便利さが、弱点でもあるんだ・・・

こんなに便利なのに・・・どういうこと?

それは次の項目の「TAB譜のデメリットは・・・」でお話しするね!

TAB譜のデメリットは・・・

リズムが書けない!

五線譜みたいに音程を読んでそのポジションを探して…としなくても、TAB譜はポジションを書いてくれているからすぐに演奏できる。

とっても便利だけど、 TAB譜だけでは書ききれないものがあるんだ。

書ききれないもの?

そう。
TAB譜にはリズムを書くことができないんだ。
そこに書かれている音をどのくらい伸ばさないといけないのか。
それは五線譜の音符から読まないといけない。

確かに!
どのくらい音を伸ばしたらいいかはわかんないや!

最近はYOUTUBEで演奏動画がたくさんあるから、リズムは聞いて覚えて、ポジションはTAB譜を見て覚える人がとても多いけれど、もし余裕があればリズムだけでも読み解けるようになるとよりうまく演奏できるよ!

音名がわからない

そしてもう1つ弱点があるんだ。
それは音名がわからないこと。

というと、どういうこと?

例えば6弦5フレットってTAB譜に書いていたとして、この音名はC(ド)なのかD(レ)なのかみたいなのがわからなくなりがちなんだ。

ちなみに6弦5フレットはA(ラ)の音だね。

そういわれたら確かにわからないかも……
でもそれって何か困るの?
TAB譜だけでも演奏できちゃうよね?

正直に言うと楽しく演奏する分には困らない。
困るのは音楽理論などを勉強したりとか、中級者以上になろうとした時だね。

最初のうちは楽しみ方を覚えることが何より大事だと思うから、最初は音名がわからないことは気にしすぎなくていいかな。

TAB譜では音名がわかりにくいって言ってたなーくらいに覚えておいて。

ちょっともやっとする気もするけど、確かに今のうちから全部気にして覚えるなんてできないし、今はとにかく曲を弾けるようになりたいから後にすることにするよ。

まとめ

ということで、TAB譜のことはわかってくれたかな?
まとめるとこんな感じだ!

・横線は弦。上が1弦で、下が6弦
・書かれている数字はフレットの数字
・「0」は開放弦
メリット     デメリット     
ポジションがわかる音名がわからない
五線譜が読めなくてもなんとかなるリズムがわからない
特殊奏法について表記できる

TAB譜はとても便利なツールだし、僕も使うことには大賛成!
もしTAB譜での演奏に慣れて、もっとうまくなりたいと感じたときには、改めて五線譜に触れてみると新しい発見があると思う!

使えるものはじゃんじゃん使ってギターを楽しんじゃおう!

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